間違いだらけの「一生懸命」
「一つのことを最後までやりきる」
「何事も最後までやり切らないといけない」
という考え方があります。
もちろん、道半ば、途中で放り出しまっては、物事を完成させる事はできませんから、大成するにはこの考え方も必要な時があるでしょう。
ですが、私はこの「一つのことをやりきる」と聞くと、逆に「そのまま突き進んで大丈夫ですか?」と心配になるのです。
昔、エンジニアで働いていた時の話です。
ネットワークの設定にとても詳しい先輩がいました。サービスのリリース日が迫っているにもかかわらずウェブ上でテストページが表示されず、原因追求に時間がかかっていました。先輩は、自分の席とサーバルームを行ったり来たり。昼過ぎてから、午後の私との打ち合わせを思い出したのか、先輩は私にわざわざ言い訳に来きました。「いやーごめん、作業が遅れちゃってさぁ〜。まだ昼飯食ってないんだ。」と。
当時20代の私には、「あぁ、忙しいんだなぁ」ぐらいにしか感じなかったのですが、自分が残業過多になり、これから先を考えるようになったとき
「あんな30代にはなりたくないなぁ」
「あれは頑張ってるアピールだったなのかなぁ」
と、いろんな角度の思いが湧いたものでした。
今、キャリアカウンセラーとしてこの先輩のことを見てみると・・・
「他にやる人がいないから、自分1人で頑張るしかない」
「空腹を我慢してまで仕事をしている俺、まだやれる俺!」
と自己犠牲に自己陶酔。
周りからすれば「話しかけづらい」だけになっていて、
周りを遠ざけるオーラが、かえって自分を苦しめる様子が分かります。
自分一人で「最後まで」やりきろうとするから近寄りづらい空気感が出て協力が得られない。
一生懸命努力する方法が、周りとかみ合っていないことに気づいていないのです。
先輩はお昼ご飯も食べずに本当に一生懸命でした。毎日残業していました。
一生懸命やっているんです。完全に一生懸命の空回りです。
あなたはどうですか?
完璧主義・ガマン体質が行き過ぎてませんか?
間違った「一生懸命」の仕事をして、
苦痛な働き方をしているなら無駄にガマンしてほしくないし、
自分がやりたいことにだけ、一生懸命になってほしいです。
一生懸命さは、真面目なあなたの中から湧き出るエネルギーです。
このエネルギーを健全に使えるようになったら、それは充実した仕事につながります。
私は、あなたにそんな姿で仕事をしてほしいと心から望んでいます。
そして、あなたがそのような姿になるお手伝いができたら、本当に嬉しいと思っています。
メルマガ登録で無料講座をプレゼント
真面目なあなたの中から湧き出るエネルギーを健全に使えるようになるために!
【特典1】自分の気持ち主導の働き方の基礎講座を無料視聴
【特典2】上司の機嫌をうかがうのをやめて、 自分の意向が伝わる関係を始める《秘訣BOOK》無料公開