上から言われても固まらない。 気にしすぎの私が決めている返し4種

マウントされた瞬間、喉の奥がきゅっと縮んで、返す言葉が出てこない。
あとから、あの場面を頭の中で何度も巻き戻しては、「ああ言えばよかった」とセリフを差し替える。気にしすぎの人には、よくあることです。
そこで、私がよく使う返しを4種、紹介します。
持っておくと、その場で固まらずに済み、あとから何度も巻き戻すことも減っていきます。
共通しているのは、相手を言い負かさないこと。返しは、勝つための言葉ではなく、自分の線を守る言葉です。相手が差し出してくる荷物を、全部は受け取らないための言葉でもあります。
「私、内定は電通だから」と言われたら、素直にほめます。その時点では、相手が先に道を選んで、正解を手にしたように見えます。
でもそれは、その時点での正解であって、永遠の保証ではありません。人生は、1回の答え合わせで終わる試験ではないからです。だから私は張り合わずに、その日の正解を一緒に喜ぶ側に回ります。
胃のあたりがすっと冷えても、「本当に良かったね」と言うと、自分のほうが一段大人に感じます。
「なんで結婚できないの?」。そう聞かれると、胸の真ん中に小石を投げ込まれたように、しばらく波が立ちます。
でも、結婚は相手があって成立すること。誰かにとって良いことが、あなたにとっても良いこととは限りません。
人生の一大イベントではあるけれど、私の周りには、離婚したカップルもいます。正解の形は、ひとつではないのです。
私も帰省のたびに、祖母と母から「いつ結婚するの」と聞かれてきました。だから「心配してくれているんだな」と受け取り、「幸せは人それぞれでしょ。どうするかは自分で決めるから」で終わらせます。
結婚すれば、次は「子どもは?」。で攻めてくる。
親や家族からの口出しは一生続く。
悪いことはしていないのだから、引け目は、いりません。
ロレックスの時計を、隠さずに見せる人。つい、自分の手首を引っこめたくなります。
見せたい気持ちが、そこにあります。
なら、見たままを返します。「いい時計だね」。
ショーウインドウの前で一度だけ足を止めて、感想を言って通り過ぎるように。それ以上は褒めすぎず、深追いもしない。
保護者の集まりで、気心の知れた相手から「1人しか育てていないのに、なんでそんなに時間ないの?」と言われると、鼻の奥がつんとします。
「それぞれ、大変さが違うよね」と、比べる土俵から静かに降ります。
4つに共通するのは、相手の話を否定せず、荷物も受け取らないこと。
逃げることではなく、
受け取る荷物を
自分で選ぶことです。
返しがあっても、毎日張り合われると消耗します。それが職場なら、なお更。